皆様こんにちは。札幌市議会議員ふじわら広昭です。
今回は、札幌市の道路舗装の耐久性の低さについてです。
【その主な原因】
- 札幌市は1979年、45年前からアスファルト原材の資源化、リサイクルと経済性に着目し、廃棄物から有価物として市が指定した市内3か所の民間アスファルトプラント工場に搬入し、再生100%の「加熱アスファルト混合物」を製造している。
- 札幌市の舗装工事は一度はがしたアスファルトを再生し何度も使用し、新しい材料を加えていない。
【再生100%合材の問題点】
- 材質が冷めやすいため道路の車線の継ぎ目やマンホール、雨水桝回りの舗装密着度が悪く割れ目が早くできやすい。
- 割れ目から雨水などが侵入、さらに車両の振動などで破損が広がりアスファルト材が剥がれやすくなるという悪循環をまねく。
【改善する方法】
アスファルト廃材の有効利用と品質確保の観点から再生50%合材と新材50%を混合した合材を使用すべきで、国や北海道をはじめ民間工事などでも幅広く使用されている。
【札幌市が改善しない理由】
- 国や北海道には無い、再生100%加熱アスファルト混合物をつくる民間アスファルト工場が、札幌市にある。
- 材質成分調査試験に合格している。
札幌市は一度再生したアスファルト再生合材をこれまで45年間何度も使い回しをしており、再生100%合材の強度や弾力性を保つための添加剤を入れていますが、限界を超えているといえます。
札幌市は2024年4月より「幹線道路等舗装補修計画」と「補助幹線道路舗装補修計画」を統合し根本的な改善には消極的です。
【札幌市が管理する道路約5,600㎞の内訳】
- 幹線道路~約570㎞(うち400㎞が再生アスファルト100%合材使用)
- 補助幹線道路~約840㎞(全線再生アスファルト100%合材使用)
- 生活道路(幅員8m以下)~約2,840㎞(全線再生アスファルト100%合材使用)
- その他道路延長~約1,350㎞(全線再生アスファルト100%合材使用)
私はこれからも幹線道路および補助幹線道路の舗装アスファルト材には、再生材50%に新材50%を加えた材質の使用実現に向けて全力を尽くす所存です。