皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。
今回は札幌市の大雪対策をめぐる判断についてです。
《札幌市の災害に対する規程等の種類》
1「札幌市災害対策本部」の設置
- 札幌市内で震度5弱以上の地震が発生した時
- 札幌市に気象警報または洪水警報が発表された時
- 札幌市に気象特別警報が発表された時
- 泊発電所に関して総理大臣が原子力災害対策特別措置に基づく原子力緊急事態宣言をした場合または市長が認める場合
- 市内で大規模な火災、爆発その他重大な災害が発生した場合
2「札幌市雪害対策本部」の設置等の要綱
- 市内の広域で、大雪や暴風雪により、市民生活等への重大な影響が発生または発生のおそれがある時
- 市内の広域で、除排雪作業の遅れにより、パートナーシップ排雪を中止し緊急的な除排雪の必要性があるなど、全市的に生活道路の路面状況を改善する必要がある時
- 大雪や雪崩に伴う交通の途絶による地域の孤立、大規模な車両滞留が発生または発生するおそれがある時
- その他、市長が認める時
3「大雪時の対応指針」
- 大雪とは、ほぼ連続した降雪で降り始めからの降雪量が概ね30cmに達した、または達することが予想される場合を指します。
- 大雪時等の除排雪作業については、重要路線及び緊急除排雪作業を定めています。
- 札幌市緊急除排雪実施本部を設置し、積雪深や気象、作業の進捗状況等のフェーズに応じた対策を実施することになっています。
フェーズ1~運搬排雪の前倒しと強化
〈判断の目安〉
- 12月から1月上旬に大雪が見込まれる(積雪深が50cmに達するなど)
〈対応策〉
- 幹線道路の運搬排雪の前倒し
- 道路脇の雪山を全て排雪
フェーズ2~応援等による体制強化
〈判断の目安〉
- 一部の区でパートナーシップ排雪作業の遅れが見込まれる
〈対応策〉
- 他区除雪事業者による応援
- 関係団体等に応援を要請
フェーズ3~生活道路の緊急排雪
〈判断の目安〉
- 半数以上の区でパートナーシップ排雪作業の遅れが見込まれる
〈対応策〉
- パートナーシップ排雪を取止め
- 札幌市が費用を全て負担して生活道路の緊急排雪を実施
- 他道路管理者等(北海道開発局・北海道)に応援を要請
4 2025年11月1日から2026年2月19日までの24時間降雪量(札幌管区気象台発表)
〈11月〉 8日~13cm 18日~1cm 19日~7cm 22日~1cm
〈12月〉 4日~9cm 5日~1cm 9日~13cm 10日~1cm
11日~10cm 12日~14cm 13日~12cm 15日~19cm
17日~1cm 18日~1cm 22日~3cm 23日~1cm
26日~3cm 27日~2cm 28日~4cm 29日~2cm
31日~1cm
〈1月〉 1日~4cm 2日~5cm 3日~14cm 4日~3cm
8日~21cm 9日~27cm 12日~20cm 13日~2cm
14日~14cm 15日~1cm 16日~1cm 18日~11cm
20日~3cm 21日~14cm 22日~15cm 23日~4cm
25日~35cm 26日~29cm 27日~1cm 31日~13cm
〈2月〉 1日~7cm 2日~23cm 6日~3cm 7日~3cm
9日~19cm 12日~1cm 13日~1cm 14日~15cm
16日~9cm 17日~16cm 18日~1cm 19日~19cm
5 今月2月19日午前9時までの累計降雪量・積雪深と過去の比較(札幌管区気象台発表)
〈累計降雪量〉
① 2025年度2月19日現在 476cm
② 2021年度2月19日現在 386cm
③ ①-②=+92cm
④ 直近5年の平均値 324cm
⑤ ①-④=+152cm
〈積雪深〉
① 2025年度2月19日現在 102cm
② 2021年度2月19日現在 90cm
③ ①-②=+12cm
④ 直近5年の平均値 69cm
⑤ ①-④=+33cm
※2021(R3)年度は直近の大雪の年でした。
6 今年度の累計降雪量及び積雪深から見た分析
- 今年度は11月8日(13cm) 11月19日(7cm)と2021年度及び直近5年平均よりも雪が降る時期が早く、またその後も一度に降る量が多い傾向にあります。
- また、2021(R3)年度の大雪及び直近5年の累計降雪量以上に雪が多くなっています。
- 積雪深の推移は2021(R3)年度とほぼ同じ様な傾向となっています。
7 札幌市の分析と判断の甘さ
- 毎年、札幌市内では3月末までの累計降雪量は約4m強あります。
- このことを踏まえると今年1月12日、遅くても1月18日前後には「札幌市雪害対策本部」を設置し今後に降る雪に対する諸準備を進めるべきだったといえます。
「雪害対策本部」等を設置しても、排雪等に必要な新たな人や機械・ダンプ等の調達に時間を要し稼働するまでに数日かかります。
そのため、衛星からの情報を活用した気象予知情報を有効活用し、既存の降雪量や積雪深を考慮し「札幌市災害対策本部」の運用及び運営等に関する規程第24条に基づき、大雪が降る前に「雪害対策本部」を設置すべきであると私は思います。
これからも、除雪・排雪計画の見直しや札幌市が購入する各種除排雪に必要な車両等の確保に向けて、全力を尽くす所存です。