2026年10月5日月曜日

テレビドラマのような出来事

皆様こんにちは。
札幌市議会議員 ふじわら広昭です。

今回は「テレビドラマのような出来事」です。


今から40年前、私は小林恒人衆議院議員の公設秘書をしていました。

毎年、12月頃になると「小林先生にコウイチさんとおっしゃるお兄さんがおいでになりますか」という電話が事務所に。

兄はいますが名前は違います。

何かありましたか、と尋ねると「失礼しました」と電話が切れてしまうのです。

色々調べてみると、実は、代議士の「小林の兄」を詐称する内装業者がいることがわかり、知り合いの建築会社等に周知し協力をお願いしました。


それから約1年後、某元請会社の社長から電話があり、「小林の兄」と名乗る業者から某工事の下請に入れてほしいとの連絡が入ったとのこと。

好機到来、私は小躍りしました。


社長と日時を打ち合わせ、警察にも相談し、当日、会社に納入業者を装い訪問しました。

私は社長に指示された場所に座り、様子を見守っていました。

「小林の兄」と詐称する人物は、全く見ず知らずの人でしたが、ただ、代議士にはよく似ていました。

その人物は、

「“恒人”と自分は一卵性双生児、俺は兄貴で弟と違うところは顔のホクロ。

俺は左で弟は右、近々親父の法要で恒人と顔を合わせる。(代議士の父は健在にもかかわらず)

その時、弟には社長にお世話になっていると伝える。

社長も、小林の兄を下請けに使っているというと何かと都合が良いだろう。

法事のためカネがいるので200万円、手付金として前払いしてくれないか」

と言います。

その話を聞きながら、顔のホクロのことまで、まことしやかに持ち出す研究熱(?)に、私も驚いていました。


私が頃合いを見て、衆議院事務局が発行する小林恒人秘書の身分証明書を差し出すと、彼の顔色がサッと変わり、トイレを借りるといって玄関から逃げ出そうとしました。

しかし、外に小林事務所のスタッフを複数配置していたので、取り押さえることができました。

警察に連絡し、彼はパトカーで最寄りの署に連行され、詐欺未遂で取り調べられ、きつい説諭を受けたもようで、その後この種の問い合わせを耳にすることはなくなりました。


後日、代議士にこの話を報告すると、

「オレの顔に似ていなければ、こんなことをしなかったかもしれない。まっとうな道を歩んでほしい」

とポツリと言っていました。