2024年4月20日土曜日

カーテンコールでの写真撮影の解禁について

 皆様こんにちは札幌市議会議員ふじわら広昭です。
 今回は、コンサートの「カーテンコールでの写真撮影の解禁」についてです。

 私は札幌市の市民文化局に出演者及び所属会社の了解と観客の正しいマナーの順守を前提にクラシック観客の若年ファンの獲得や家族層への拡大、またコンサートのPR等のために「カーテンコールでの写真撮影の解禁」について質問、提言をしました。

 札幌市の答弁は、

  1. 写真撮影について主催者からの要望があれば認めている。
  2. PR効果が期待できるが他の観客の邪魔など苦情が出ることもあるので、その可否は各公演主催者が個別に判断しているのが実情。
  3. 今後「カーテンコールでの写真撮影」が可能となっていることを伝える等、周知方法について検討したい
とのことでした。

【国内外で禁止されていた主な理由】

 著作権や肖像権の他に演奏や演出以外の音や光が鑑賞の妨げになるのを防ぐ意味合いがあると言えます。

【最近の国内外の動向】

 海外ではすでにロンドン交響楽団及びニューヨーク・フィルハーモニックはどちらも演奏中を除き演奏の前後や拍手の際は写真撮影可能とホームページに掲載しています。
 国内では2022年にNHK交響楽団及び新日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ日本オーケストラ連盟の正会員25団体の内7団体がカーテンコールでの写真撮影を認めています。
 また個人ではピアニストの角野隼人さんも30秒ルールで認めています。

【札幌市の今後の取り組み】

 札幌市は今年度、札幌コンサートホールKitaraの自主事業で以下の演目についてカーテンコールでの写真撮影を出演者等と協議中です。

6/22(土) 0歳からのコンサート(可能)
7/6(土) Kitaraのバースデイコンサート(協議中)
8/18(日) アセットシスコンサート(協議中)
9/21(土) ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット(協議中)

 私は今後、自主事業以外においても、一つでも多くのコンサートで、カーテンコールでの写真撮影が解禁となるよう実現に向け取り組んで行きます。

2024年4月5日金曜日

北海道新幹線札幌延伸開業後の課題

 皆様こんにちは札幌市議会議員ふじわら広昭です。
 今回は、北海道新幹線札幌延伸開業後のトンネルの課題についてです。

 北海道新幹線新函館北斗駅と札幌駅間は約211㎞、内トンネルは約150㎞で約80%です。
 この内、札幌市内は約18㎞で、JR札幌駅のホームを除くとすべてがトンネルです。

【札幌市内のトンネル】

  1. 星置工区 約4.4㎞ ナトム工法
  2. 富岡工区 約4.5㎞ ナトム工法
  3. 札幌工区 約9.0㎞ シールド工法

 特に札幌工区(宮の沢~札幌)は、北5条西10丁目から高架で地上に出てJR札幌駅付近まで雪対策のため特殊な透明のアクリル樹脂のトンネルになる予定です。

 現在、鉄道各社はトンネル内走行中に車両が火災になった場合は、トンネルを抜け出るか、最寄りの駅まで走行し、乗客の避難と消火活動をすることになっています。

 新幹線車両は室内外ともに不燃性の材質で作られていますが、最近は石油類を車内に持ち込み、人や手荷物にかけて火災を発生させる事例が起きています。

 また、道内の新幹線トンネルで火災や事故が発生した場合は、札幌市消防局が最寄りの広域消防と連携し対応することになっています。

 札幌工区はシールド工法のため宮の沢に立抗を掘ってから掘削し、完成後は立抗を救助隊などがトンネルに入る動線および乗客の避難動線として活用することになっています。

【その際の課題】

  1. 立抗内を陽圧にするなどして、煙が入らないようにすること
  2. 立抗下のトンネルは地下約30m(16階のビルに相当)付近のため地上からの無線交信ができないので、非常電話(約100m間隔)を設置する必要があること
  3. 新幹線車両から乗客が避難する際、安全、迅速に移動できるバリアフリー対策が必要であること

 「安全は輸送の最大の使命」であることから、私はこれからも北海道新幹線開業後の安全対策を注視していく所存です。