皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。
今回は近い将来の札幌市役所本庁舎についてです。
現在の札幌市役所本庁舎の概要
- 地上19階、地下2階、塔屋2階
- 軒高78.35m
- 述べ床面積42,215.97㎡
- 敷地面積9,362.05㎡
- 竣工1971(S46)年11月
- 建築主体構造:地下~鉄骨鉄筋コンクリート造、地上~鉄骨造
現庁舎の課題
「老朽化」
- 築53年経過しているため設備機器の劣化による故障が発生しています。
- 大規模な設備更新では庁舎全体が長期間の機能停止が伴うことになります。
「耐震性」
- 2011(H23)~2013(H25)に実施した耐震診断では震度6強程度の地震に対して、建物は倒壊しないが構造体に被害が発生する可能があると予測されています。また、被害状況によっては業務継続に支障が出る事態なども想定されています。
「狭隘化・分散化」
- 執務室がスペース不足により民間ビルに分散しているため、業務執行体制の非効率化が生じています。
- 相当額の賃料を支払っています。
以上の課題がある中で札幌市役所本庁舎が平時も災害時も安定的に業務を継続し、より良い市民サービスを提供していくためにも建て替えか改修か早急に検討する必要があります。
今年度における本庁舎のあり方の検討課題
- 本庁舎の現状と課題の整理
- 整備手法の定量評価及び定性評価による比較検討
札幌市の今後の検討スケジュール
1.2024(R6)年6月~2025(R7)年3月まで設計会社に調査を委託することになっています。
2.本庁舎の整備について技術的な面から検討するため有識者による検討委員会を設置します。
3.検討委員会は建築計画、環境、防災などの分野について5名程度で検討する予定です
第1回目…9月頃に現庁舎の課題と他都市の整備手法の調査
第2回目…12月頃に比較の方法と各案の前提要件について
第3回目…来年3月頃に庁舎の改修、建て替えの比較と全体のまとめについて
4.整備手法の決定は2025(R7)年度中に行う予定となっています。
このような検討の後に新庁舎の規模と予算、建設予定地の調査を行い、パブリックコメントを実施、建設計画を策定し、議会における議論を経て工事着工とななります。
具体的な検討が切れ目なく進んでも着工までに15年は必要だと思います。
私はこれまで他都市の視察調査を行ってきましたが、更に調査をし、市民の皆様と一緒に100年先も使える札幌市役所新庁舎の実現を目指していく決意です。