2024年12月20日金曜日

2024年ふじわら広昭が振り返る札幌市政の主なできごと

皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。

今回は年末なので札幌市政の一年を振り返ってみました。


  • 札幌市青少年科学館リニューアルオープン/4月
  • 市内路線バスの減便及び一部路線の廃止/4月・12月
  • 各区民センター・地区センター等36施設の会議室にWi-Fi(通信機器)を設置/4月
  • 円山動物園の『オランウータンとボルネオの森』がオープン/5月
  • 札幌コンサートホールKitaraのカーテンコール(舞台公演終了後に出演者が再度舞台に登場)における観客による写真・動画撮影許可を試行/5月
  • GX(化石エネルギー中心の産業・社会構造をクリーンエネルギー中心の構造に転換していく経済システム全体の改革)・金融・資産運用特区に指定される/6月
  • 市内某民間保育園4箇所の認定取り消し(保育士の一斉退職及び児童数に必要な保育士の未確保)/7月
  • 試行中の市況連動型入札制度を2025年3月末で廃止を表明/10月
  • ポートランド市(米国)と札幌市の姉妹都市提携65周年/11月
  • アイヌ民族の「共同利用館」(現・白石区)改築移転場所を旧・豊園保育園(豊平区)跡地に決定/12月


皆様、今年もブログにアクセスしていただきありがとうございました。

新年も色々な情報などを発信していきますので宜しくお願いします。

皆様にとって新年がより一層飛躍の年となりますよう、ご祈念申し上げます。

2024年12月5日木曜日

札幌のアスファルト材質の見直し

皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。

今回は札幌市がようやくアスファルトの材質を見直したことについてです。

札幌市は、昨日の代表質問の答弁で2025年度から交通量の多い幹線道路のアスファルト材の材質を、再生100%から再生50%にすることを明らかにしました。

【札幌市が管理する道路の現状】

  • 私は10年前から同市が管理する道路の損傷原因を調査してきました。
  • 調査の結果、アスファルト廃材を再生アスファルトの原料として繰り返し使用することにより、粘着性や弾力性が低下し、道路損傷の大きな原因となっていることがわかりました。
  • 同市は45年前からこうした再生100%の「加熱アスファルト混合物」を製造し使用しています。


【札幌市が管理する道路約5,600㎞の内訳】

5,600㎞というと、例えるならば札幌を出発し沖縄の石垣島をUターンし、ほぼ札幌に戻って来る距離になります。その内訳は以下の通りです。

  1. 幹線道路(片側2車線以上の道路)・・・約575㎞(うち約400㎞が再生アスファルト100%使用)
  2. 補助幹線道路(片側2車線以下の道路)・・・約840㎞(全線再生アスファルト100%使用)
  3. 生活道路(住宅街の幅員8m以下の道路)・・・約2,840㎞(全線再生アスファルト100%使用)
  4. その他の道路(上記以上の道路)・・・約1,350㎞(全線再生アスファルト100%使用)


【札幌市がこれまで材質を見直さなかった理由】

  • 札幌市は、再生する材質が国の「材質成分調査試験」に合格していると説明していました。
  • また、同市内に再生100%加熱アスファルト混合物をつくる民間プラント工場があることも理由の一つです。


【試験舗装の提案と結果】

  • 私は上記の説明に対し「材質成分調査試験」を検証するため、2019年市内3箇所の道路に再生100%と同50%の両舗装を各150~200m程度連続舗装し、数年後に損傷具合を比較する提案を行いました。そして、2020年に試験舗装工事が完了しました。
  • 札幌市は、今年の雪どけ以降の試験舗装の状況を市内にあります国の寒地土木研究所に分析を依頼しました。その結果、再生50%より再生100%アスファルト合材使用区間の道路表面がひび割れ等の損傷が多いとの報告を受けています。


【舗装再生便覧の改正】

さらに今年、公益財団法人日本道路協会の分析試験結果でも、再生100%を繰り返し再生することで品質の劣化が見られるとの見解が「舗装再生便覧」に掲載されています。


【今後の課題について】

  • 札幌市が使用している再生100%アスファルト材は30~40年前から使用されたものであり、今後何回まで再利用するかといった基準づくりが必要です。
  • 現在の道路舗装履歴の保存は約10年ですが、保存期間の延長が必要です。
  • 今後、補助幹線道も再生50%アスファルトの使用を開始する時期について検討が必要です。

私はこれからも課題の解決に向け全力を尽くす所存です。