2026年11月5日木曜日

学校図書館の蔵書数について

皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。

今回は学校図書館の蔵書数についてです。


〈学校図書館の役割〉

学校図書館は、児童生徒の知的活動を増進し、人間形成や情操を養う上で、学校教育上重要な役割を担っています。


〈学校図書館図書標準〉

1993(H5)年、当時の文部省は学校図書館図書標準を策定しました。公立の義務教育諸学校において、学校図書館の図書の整備を図る際の目標として設定しました。

また、図書を整備する財源は地方交付税で措置されることになりました。


〈学校図書館図書標準〉



〈札幌市教育委員会の予算配布〉

同教育委員会は、毎年度当初に学級数に応じた図書費を各学校に配布し、図書の購入・整備に限定して執行することになっています。

2025(R7)年度予算では、市立小学校全体で約1億1,000万円、同中学校全体で約7,900万円が各学校の学級数に応じて配分され、各学校で必要な図書を購入しています。


〈市内の市立小・中学校数と蔵書数〉

2025年度の小学校数は195校で3,518学級、蔵書数は1,931,600冊(整備率133.1%)で、
中学校は99校で1,520学級、蔵書数は1,199,280冊(整備率107.7%)です。

私は10月26日の決算特別委員会で教育委員会に3項目質問し、その中で市内小・中学校の学校図書館の蔵書数について取り上げました。


〈各学校別から見た蔵書数〉

札幌市の市立小・中学校全体では目標を達成していますが、2025(R7)年末の個別の学校で調べると、小学校では18校が未達成(未達率は9.2%)、中学校では19校が未達成(未達率は19.1%)です。


〈整備率の分布〉

上記の小学校で整備率が50%~75%未満の学校が1校、中学校は2校となっています。

整備率75%~100%未満の小学校は17校、中学校も17校となっています。


〈未整備の要因〉

教育委員会からは、「学校図書館図書廃棄基準」に基づき各学校で経年劣化や破損が著しい図書や古くなった図書を適切に精査し、廃棄したことが主な要因であるとの答弁がありました。

また、今後は未達成校に対して個別の聞き取りを行うなど実態把握に努め、基準達成に向け対応を検討するとのことでした。


私は20年前にも予算及び決算特別委員会で今回同様、学校図書館の蔵書数について質問しました。

その時も、

  1. 札幌市教育委員会が学校図書予算を十分に確保していないこと
  2. 一部の学校で毎年「学校図書館図書廃棄基準」に基づいて図書の整理をしていないこと

を指摘しました。


私は、学校図書館が利用者の立場に立って適切で優れた図書の選択収集に努め、常に蔵書の更新を行う必要があり、そのために各学校に専属の司書教諭を早急に配置する必要があると考えています。

そして、蔵書の管理においては一貫性と統一性を保ち、個人的な見解ではなく客観性を持ったうえで、児童・生徒に寄り添った取り組みを札幌市教育委員会及び各学校ができるよう、予算の確保を含めて全力を尽くす所存です。