2024年11月20日水曜日

札幌市議会の代表質問について

皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。

今回は札幌市議会の代表質問についてです。


【代表質問の時間割当】

札幌市議会の代表質問の持ち時間は、議会運営委員会の申し合わせで下記の通り決定されています。

  • 議員3人以上の会派の持ち時間は1年間(第2回定例市議会から翌年の第1回定例市議会) 基本時間90分+会派を構成する議員数×10分となっており、各会派は持ち時間の範囲内で調整することになっています。
  • 自由民主党は議員数が26人なので年間350分。民主市民連合は議員数が17人で260分。公明党は議員数が10人で190分。日本共産党は議員数が7人で160分。日本維新の会は議員数が4人で130分。
  • 非交渉会派(議員数2人)は年1回30分、会派無所属議員(議員数1人)は代表質問に準じて年1回15分の質問を行う権利が認められています。
  • 同議会では1回の代表質問時間は60分が慣例となっており、答弁時間は含まれていません。
  • また議員数の多い会派、今任期では自由民主党と民主市民連合は先の持ち時間の範囲で第1回定例市議会(予算議会)と第3回定例市議会(決算議会)で他会派の質問終了後に、今任期では55分以内で補充質問が認められています。
  • 各会派等が代表質問を行い市長等から答弁後、答弁に対する再質問、再々質問まで認められています。再質問等に対する時間の制約はありませんがおおむね10分前後で終わる場合が多いです。


【最近の改善事項】

  1. 本会議及び予算特別委員会の決算特別委員会等のインターネット生中継と録画配信を実現しました。
  2. 本会議場の質問者や残り時間を表示する大型画面が設置されています。


【今後の代表質問の課題】

私が常々思っているのは以下のとおりです。

・再質問等を行う場合の議員の専用席について

札幌市議会では再質問等は本会議場の自席からとなっています。

私は今から15年位前に、同市議会の議会運営員会の視察調査で訪問した某市議会の本会議場に議員席の前に再質問等を行なう専用席が設置されていることを知り、札幌市議会に要望をしました。

最近も視察調査の際、他市議会の本会議場を見る機会がありますが、再質問等の専用席を設置している議会が増えており札幌市議会も設置を検討すべきです。

・答弁の順番について

各会派等の代表質問等に対する答弁は質問した順番ではなく、市長及び3副市長、教育長の順番で、質問項目の順番に答弁していないので、傍聴席の皆様にはわかりづらいのではないかと思います。

また、持ち時間についても今後、議論を深めるべきと思います。


札幌市議会第4回定例議会は11月28日から12月11日まで開催されます。
代表質問は12月4日、5日の13時から行う予定になっています。
皆様も是非代表質問をはじめ市議会を傍聴していただき、貴重なご意見等をお寄せください。

私は微力ですが、これからも代表質問のあり方など議会改革に取り組んでいく所存です。