皆様こんにちは、札幌市議会議員、ふじわら広昭です。
今回は7月13日の札幌市内の北海道新幹線延伸工事現場の視察報告です。
JR新函館北斗~JR札幌駅間は、約211㎞、うちトンネル区間約170㎞(80%)の工事が24時間、2交替制で行われています。
そのうち、札幌市内の同工事距離は約17㎞、4区工に分けて昨年4月から始まっています。
視察した星置工区は今年4月から本坑掘削が始まり、現在約198mが掘削済となっています。
札幌市内、約17㎞のトンネル工事で、約230万㎥の掘削残土(札幌ドーム約1.4杯分)が発生します。※札幌ドーム=容積約158㎥
そのうち、約115㎥が、「ヒ素」など基準濃度以上の有害物質を含む残土(札幌ドーム約0.7杯分)が発生することを鉄道運輸機構が公表しています。
札幌市内の工区で発生する約115万㎥の有害残土のうち、約90万㎥は手稲山口の札幌市ゴミ埋立予定地の一画が受け入れています。
同地区は地盤が悪いので「サンドコンパクションパイル工法」を採用し、約16,000本の砂杭を深さ5~20mに打設し地盤改良を行っています。
〈今後の課題として〉
- 残り約15万㎥の有害残土の受け入れ地を早期に確保しなければ、今後のトンネル工事に支障をきたします。
- 2024年度から、法律により建設業も週40時間労働の適応となるため、トンネル工事を2交替制から3交替制にするにあたり、技術者や作業員の確保が必要となることが、問題となっています。