皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。
今回は札幌ドームの今後の課題についてです。
本日(7/20)の報道によると、札幌ドームの施設命名権が某社と今年8月から4年間の契約で金額は双方の取り決めで非公表とのことです。
【札幌ドーム第26期決算の概要】
- 売上高~12億7,100万円(前期比17億4,000万、57%減)
- 経常損失~5億6,000万円(前期比7億5,400万円減)
- 当期純損失~6億5,100万円(前期比7億7,100万円減)
- イベント開催日数~98日(前期比26日減)
- 総利用日数(設営撤去等を含む)~229日(前期比9日増※)
- 稼働率~62.6%(前期比2.3ポイント増※)
- イベント来場者数~99万7,000人(前期比40.7%減)
- 観光来場者・一般市民利用他~9万7,000人(前期比12.7%増※)
- 総来場者数~109万4,000人(前期比38.1%減)
※総利用日数等の一部は前期比増になっていますが大型イベントの来場者数が前期比40.7%減になっているため売上高が大幅減となっています。
【赤字の内訳】
- (株)札幌ドームは6億5,100万円の赤字に対して実質的な赤字は4億5,000万円と説明しています。
- 残りの約2億円の内訳は
1) 約8,800万円は減損処理(有形固定資産と無形固定資産)として
2) 約1億1,200万円は札幌市への寄付(設営用備品、事務所改修工事等)
これらは単年度限りとしています。
【給料及び役員報酬】
- 給料を支払っている職員数は2024年3月末時点で58名(今年6月時点で54名)
- 2023年度給料支払い総額は約3億8,300万円
- 役員報酬は3,300万円(常勤取締役3名、監査役3名)
【役員体制】
- 今年6月の株主総会で専務1名の退職により、経営体制強化のため同社のプロパー職員2名を常勤取締役に選任しています。
- 選任した役員と職員の合計で1名減となっていると説明しています。
【今後の課題について】
- 今後の取り組みを進めるためには、国内外でイベント等を企画・運営した経験者の採用またはアドバイザー契約等を行い人材を確保すべきです。
- 札幌ドームが開設30周年を迎える2031年に予定されている建設費借入れ金の完済は大丈夫なのか検証すべきです。
- 現在の2023年からの5カ年収支計画の早急な見直しをすべきです。
私は今年9月18日から始まる札幌市議会3回定例市議会(決算議会)等でこれらの課題に取り組む決意です。