皆様こんにちは。
札幌市議会議員 ふじわら広昭です。
今回は市立大通高校の「海外帰国生徒等枠」についてです。
1.市立大通高校の開校
大通高校は、札幌市教育委員会の「高校教育改革推進計画」を踏まえ、2006年に策定された「札幌市新定時制高等学校基本構想を基に午前・午後・夜間の三部制や単位制が取り入れられた新しいタイプの定時制高校として、2008年に開校しました。
開校後、上記の特徴ある新たな発想による高校づくりは文部科学省をはじめ、北海道内外から注目を集め、大通高校を参考に作られた高等学校も全国には多数あります。
大通高校では、多様な背景を持つ子どもたちの学びを保障するため「海外帰国生徒等枠」という特別な入学枠を設けています。
2.海外帰国生徒等枠
①日本国籍の子ども等で海外生活が長く、日本語が十分に話せない方
②外国籍で保護者の仕事や留学で子どもと一緒に札幌市に住んでいる方
③日本に帰化した人
上記の方の受け入れが対象となっています。
また、札幌での高校進学に意欲のある生徒を対象に2月の自己推薦入試では5名程度、9月の一般入学者選抜後期では若干名を定員としています。
3.試験内容
自己推薦書及び作文は多言語での提出を可能にしており、面接においても特別な配慮として多言語の通訳者を可能な限り配置し、入学の意欲等を丁寧に把握しています。
直近の過去3年間では、35名が同枠を活用して出願し、その内、24名が入学しています。
4.入学した後のカリキュラム
同枠で入学した生徒は、国際クラスに所属し、1年次においては個々の日本語の習得状況に応じ、個別指導を基本とした日本語の学習に重点を置いた特別なカリキュラムを設定しています。
2年次以降は、1年次に習得した日本語能力や日本の学校文化への理解を生かし、単位制の利点である柔軟な科目選択を活用しながら、生徒が自分の興味・関心に合わせた授業を選択しています。
5.海外帰国生徒等枠の評価と課題
開校して18年が経過するなかで、この制度により入学した生徒は教職員の支援のもと、その多くが3年又は4年で卒業しており、生徒の学びを保障し社会的自立を支える意味で一定の役割を果たしています。
現在、札幌市の小中学校でも日本語指導を必要とする多様な背景を持つ小中学生が増えており、高校進学へのニーズも今後、増加・多様化していくことが考えられます。
2028年度中に札幌市の「市立高校基本構想」が策定される予定になっています。
私は今後も札幌市が国際都市として発展していくためにも、「海外帰国生徒等枠」の拡大に向け全力を尽くしていく所存です。