皆様こんにちは、札幌市議会議員ふじわら広昭です。
今回は札幌市「市有施設」の照明器具LED化100%達成2030年目標の現状と課題についてです。
現在、市有施設数は1,893施設あり環境局が各局所有建物のLED化の進捗状況を管理しています。
2年前、議会で進捗率を確認したところ50%とのことでした。
私は独自に試算した結果50%を下回っている可能性があるので改めて環境局に調査を要請しました。
今年3月の予算特別委員会で調査結果を確認したところ約42%とのことでした。
しかし、42%には市営住宅約710棟(共用廊下、階段室)及び市立小中高約300校の内197校(教室、体育館)は除外された数字であり、これらを含めると進捗率は30%以下であることを指摘しました。
2030年までのLED化100%達成目標は「札幌市気候変動対策行動計画」で定めています。
同計画は地球温暖化対策のパリ協定に基づく国の「地球温暖化対策推進法」によって2021年3月に策定されており、国際的な約束を必ず実現しなければならない責任があります。
ちなみに水俣病の教訓から2017年8月に発効した「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議(2023年)にて2027年度末までに全ての一般照明用の蛍光灯の製造と輸出入を禁止することが合意されました。
「LED化100%達成に向けた課題」
- 札幌市長が各局に市有施設のLED化に向けた計画策定を指示すべき
- 同計画に基づき2030年までにLED化100%達成する予算を確保すべき
- 環境局は2030年まで毎年、LED化の進捗状況を調査し指導すべき
- LED化工事はできる限り安価な手法を検討すべき
私はこれからも札幌市気候変動対策行動計画の進捗状況をチェックしていく所存です。