2024年3月5日火曜日

これからも大雪時にしっかりした対策をするために

 皆様こんにちは、札幌市議会議員ふじわら広昭です。
 今回は2021年12月から翌2022年2月にかけ札幌市に記録的な大雪が降ったあとの出来事についてです。

 札幌市は2022年1月下旬から関係団体などに、除排雪作業および雪堆積物管理作業の応援要請を行いました。

 その後の同年7月に、札幌市は応援作業に従事した企業を表彰し、さらに12月には同企業に対し、同市の入札制度の総合落札方式の項目に新たな加点をすることを決定し、2023年1月1日以降に告示する札幌市発注の公共事業に適用することを決定しました。

 このことについて関係団体および関係企業の中から、札幌市の対応について公平性に欠けるといった疑問の声が多数あがりました。


【状況調査の結果】

  1. 大雪の応援作業には対価が支払われていた
  2. 応援を受けた区の中で同じ区の別の企業が応援に行っても表彰の対象外としていた
  3. 大雪対応への明確な表彰基準が無い
  4. 札幌市は事前に表彰や加点することについて、関係団体と十分に相談していなかった

以上が明らかになりました。


 その後、関係団体は約1年に渡り協議し、今年1月に同団体の総意として「大雪等応援業務」に係る表彰の廃止に関する意見書を提出しました。

 意見書の内容には、同団体は札幌市の道路除雪を担う者の使命として優遇措置などなくても可能な限り積極的に応援を必要とする区に協力するとしています。

 札幌市の入札制度の中に表彰項目があり、表彰されると自動的に加点されることにより、除排雪に従事する企業は夏場の公共工事受注および企業の経営に大きく影響するため、企業間のトラブルを解消するために決断したのだと思います。
 私も全く同感で、札幌市は表彰ではなく感謝状にするべきだったと思います。

 これまで札幌市の除雪に従事する各企業は各区で除排雪の共同企業体を構成し結束して仕事をしてきています。

 札幌市は、このようなことより、もっと除雪のレベルアップや除雪に従事する企業全体の処遇改善に力を入れるべきだと思います。