皆様こんにちは。
札幌市議会議員ふじわら広昭です。
今回は、大規模災害時における、がれき等を処理する仮置場についてです。
〈札幌市災害廃棄物処理計画〉
2019(H31)年3月策定の同計画は大規模災害時に発生する、がれきや家庭ごみを迅速かつ適正に処理するための行動計画と位置付けられています。
〈震度7の地震が発生した場合に想定される災害廃棄物の量〉
上記の計画では、震度7の地震が発生した場合、最大で約704万トンの災害廃棄物が発生することを想定しています。
704万トンという量は、札幌市が普段処理するごみの量の約12年分になります。
これを約3年間で処理することを基本としています。
〈既存施設で保管や処理が困難な場合の対応〉
一般的には、廃棄物を保管・選別等を行う仮置場を設置し、その後、再資源化や最終処分を行うまでの手順を定めています。
〈仮置場の種類〉
災害廃棄物の量や種類などに応じて、一次・二次の仮置場を設置することになっています。
一次仮置場で粗分別、二次仮置場で破砕し、再資源化や焼却施設への搬出を行うことになっています。
〈仮置場候補地の条件〉
- 仮置場候補地は、1ヘクタール(100メートル×100メートル)以上の市有地を活用する方針になっています。
- 災害時には、道路や橋などのインフラ施設が被災し移動が制限される恐れがある他、人命救出支援等に関わる自衛隊の野営地や仮設住宅等との優先順位を考慮して候補地を選定しなければなりません。
〈候補地となる市有地はどの程度あるか〉
候補地は豊平川の左右に各100箇所程度あります。
〈具体的にどのような場所なのか〉
- 市内に約251箇所ある1ヘクタール以上の公園が対象となります。
- 市郊外の市街化調整区域の市有地が対象となります。
〈約704万トンのがれきのイメージ〉
例えば、700万トンのがれきの比重を0.2と仮定すると、その体積は約3,500万立方メートルとなります。これを高さ5メートルに積み上げた場合、必要な面積は700万平方メートルとなり、1ヘクタールの土地に換算すると約700箇所必要となります。
〈仮置場の運営管理について〉
仮置場は速やかに設置されることはもちろん、その後の適切な運営管理が重要です。
一度に大量のがれきや廃棄物が集まるため、適切な分別や管理が行われなければ、悪臭の発生や害虫の繁殖、さらには火災の発生などの二次被害を招き、周辺住民の生活環境を損なう恐れがあります。
〈関係団体や委託事業者等との協定・連携〉
- 大規模な災害の場合、がれき等を札幌市の施設だけでは処理ができないことから、東日本大震災を踏まえ、公益財団法人北海道産業廃棄物協会と2014(H26)年3月に「災害廃棄物処理の支援に関する協定を締結し、収集運搬だけでなく、仮置場の運営管理を委託する体制となっています。
- また、2019(R1)年6月、札幌市はごみ収集の委託契約をしている市内7事業者と「災害時における家庭系一般廃棄物等に関する協定を締結し、災害発生時に稼働可能な車両や稼働状況等の情報共有と連絡体制の明確化を図っています。
札幌市は大規模地震等の発生時に、環境局職員による「仮置場運用グループ」を編成し仮置場を開設することになっています。
また、毎年、環境省が主催する大規模災害を想定した「仮設場設置訓練」にも参加しています。
私は今後、札幌市が災害規模に応じたがれき仮置場等の設置に迅速に対応できるよう、その取り組みや訓練内容を確認していく所存です。